国際業務で専門性を発揮

デュー・ディリジェンス

デュー・ディリジェンス(マネジメント能力の定性的評価)は企業への資本参加、不動産、新規株式公募などの取引において、買い入れ対象候補を事前に評価する業務です。

この業務において当社は買い入れ対象のメリット、デメリット、購入リスクなどを分析します。貸借対照表、人的・物的資源、企業戦略、法的リスクおよび財務リスクなどが評価項目になり、環境への負荷度も考慮されます。

当社はクライアントの決定を左右する重要な情報を提供します。

海外の企業グループへの会計報告

クライアント企業がそれぞれ個性をもつように、会計報告の方法も企業によって異なります。当社はこの分野でも日系企業のドイツ法人を支援します。顧客の親会社の指示に従い、当社は正確な財務情報を準備いたします。会計財務のプロセスに深く入り込み、常にすべての要請事項を満たせるよう努力します。

海外課税への対応

ヨーロッパと世界はさらに距離を縮めつつあります。当社は国境を越えた経済活動が税務に及ぼす影響に配慮し、顧客に的確なアドバイスを提供します。当社スタッフは最新の国際税法に精通するため研修を重ねており、また欧州や他大陸のパートナー企業との共同作業においても豊富な経験を持ちます。

2国間租税条約

2国間租税条約とは、国際法に基づき、2つの国で活動する人の一国での収入に対し、第二国の課税法がどの程度適用されるかを規定するものです。自然人、法人を問わず、2カ国で収入を得る人が二重課税されることを避けるための措置です。

ドイツ税法に通じる当社は、常に最新情報を入手して二重課税のリスクを早期に除外し、法に準拠した形でこれを処理します。

国際会計基準 (US-GAAP, IFRS)

年次報告書や連結決算報告書を作成する際、多岐にわたる国内規制は必ずしも他国のそれと比較できるものではありません。会計規則の国際基準(US-GAAP, IFRS)はこうした背景から生まれたもので、顧客の希望に応じ、当社でも会計処理のベースとすることができます。IFRS(国際財務報告基準)の適用は多くの国で、資本市場志向の企業を中心に義務化されています。

決算報告書、連結決算報告書の繰延税金

繰延税金、つまり隠された税負担は、税金と取引収支の間で資産評価する際に発生することがあります。会計年度の後半に相殺されることが多いのですが、この際に課税上の利益と取引収支の利益の差が生まれます。リンケは海外との関連性に配慮して納税計画を立て、正確な数字を算出して顧客をサポートします。

内部統制とリスク管理システム

リスク管理とは、体系的なリスク認識、分析、評価、監視そして統制までの総合的な措置を意味します。個人または集団のあらゆる生活圏、産業界、経済界、健康管理、政治、交通など、リスクが発生するあらゆる場面で、組織的または非組織的にリスク管理が行われています。

当社では、内部統制とリスク管理システムの導入サービスを提供しています。長年にわたる監査業務の経験から、当社は困難な状況をいち早く察知し、海外でのニーズにも適応する形で顧客にぴったりのソリューションを策定します。

機能移管

機能移管とは通常、これまで国内にあった業務上の機能を国外の関連会社に移管することです。しかし、ある企業が利益を生む業務プロセスの一部をグループ以外の組織に移管する場合には、ドイツの税法は所得税に鑑み、それが妥当な支払いによって収益チャンス委譲を補償する場合にのみ移管するべきという立場をとっています。この場合にも、法に則した形で納税を最適化するための措置が必要です。

国際的な内部振替価格

企業グループ(コンツェルン)の中では、各企業間に何らかの取引関係が成立しているのが普通です。企業グループの連結決算においては、企業間相互の支払いは必要ありませんが、社内の経営分析を明確にするために内部振替価格の重要性が増しつつあります。

当社は個々の関連企業、個々の部門の利益を正確に算出できるように、妥当な内部振替価格の設定と決済について顧客企業にアドバイスします。

海外勤務の被用者への課税(駐在員対応)

「経済活動における国外居住者」とは、国際企業の被用者として一時的に海外の拠点に転出する人を指します。彼らは一定期間ドイツで勤務しますが、長期的に居住する意思はありません。この場合には、当社はドイツでの所得税に関する個人のご相談を受け、税務署に対する手続きを代行し、顧客がご自身の業務に専念できるよう支援します。